「あたし、ずーっと翔君のこと好きだったのにな。裏切られた気分・・・」





彩が悲しそうに机に目を伏せた。



それをいいことにそのやり取りを見ていた男子が面白そうに声を張る。



「でも、国枝がこんな地味子と付き合うわけないだろ。」



「あはは、そうかもね。あんたはブスで地味子だもんね。翔君が相手にするわけないかー!」




それに便乗する女子。



私は彩をキッと睨んだ。



「えー?今まで仲良くしていてあげたのになんで睨むの?最低ー!」



「彩、かわいそうー!」





前のほうがよかった。


地味で存在を無視されてるほうがよっぽどマシだった。