「今日は、帰らなかったのね。」
「・・・翔が。引き留めてくれたんです。私ひとりじゃ、何もせずに帰っていました。」
翔が、これでいいのか?って、言ってくれたから。
「そう・・・あの子ね。あの後もう一度私の部屋に来たの。」
「・・・。」
「そして、俺はあいつと同じ学校で球技大会って知ってるのに、傷つけてしまってごめんなさい。って、言いに来たのよ。メイクで、傷は完璧に隠しますから撮影をしてくださいませんでしょうか?だってさ。」
「・・・そんなこと、言ってくれたんですか。」
私の責任なのに。
「よかったわね、助けてもらえて。」
茜さんは、それだけ言うと立ち去って行った。
ありがとう、翔。