そのまま、茜さんの部屋を後にしてロビーの椅子に腰かけた。




「・・・大丈夫か?」




翔が気遣ってそう言ってくれるけど、その優しさが逆に痛くてどうしようもない。




「・・・うん。」




迷惑かけないように、そう言ったけど・・・



本当に、弱いな。



自分で起こした問題すら自分で解決できずに、みんなに迷惑かけてる。



「あんまり思い詰めんなよ。」



そういって、軽く私を抱き寄せてくれた翔。


「ありがとう。」


今は、ただその優しさに甘えていたかった。