「あのね、これは遊びじゃないのよ!今日は雑誌の表紙の撮影なの。」




「わかってます。」





茜さんがバンと机を叩いた。




「わかってます、じゃないの!もうスタッフさんも呼んであるし、カメラマンさんだってだいぶ前から準備しているのよ!衣装だって午前中に届いたの!」




「・・・ごめんなさ」




「謝ればいいってもんじゃないのっ!遊びだと思ってもらったら困るわ!人気モデルだろうとなんだろうと、遊びと仕事との区別がつかないようなら今すぐに辞退してもらうことも考えるわ。」





そんなっ・・・・



モデルの仕事を辞退?



「そんなの嫌です!」



「嫌とかそんな未熟なあなたの考えなんかいらないわ。もう少し、大人になったと思ったけどまだまだあのころのままなのね。もう、いいわ。今すぐ出て行って!」




・・・涙があふれてきた。



悔しくて、悔しくて。