「ちょっと!!結構な腫れ具合じゃない!しかも、目元なんて青くなってるし!」
茜さんの厳しい言葉が部屋にこだまする。
「ごめんなさい。」
私はただ、それしか言えなかった。
サッカーボールにぶつかったのは完全に私の不注意だし。
「ごめんなさいで済む問題だと思ってるの!?ボールに当たって顔が腫れた?ふざけないでちょうだい!」
「・・・っ。」
グサグサと言葉が胸に刺さる。
泣きそうになるのをつながれた翔の手がかろうじて止めているだけ。
本当に翔がいなかったら茜さんを訪ねることすらできなかったと思う。
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