「実は、今日球技大会で・・・見学しているときに飛んできたサッカーボールで顔をぶつけてしまいました。」





「・・・なるほどね、だからわざわざ撮影が始まる前に私のところに来たってわけか。」




「はい。」



翔が私の手をギュッと握ってくれる。



それだけでなんか頑張って話せる勇気をもらえた。




「・・・どれどれ。」



茜さんが私の顔を間近でじっくりとみる。



実をいうと結構な腫れ具合なんだ。



翔の指示ですぐに氷水で冷やしたんだけど・・・



今、腫れが引いているかは分かんない。