美月SIDE



「ねえっ、今回のFLYIN見た?」


「見た見たっ!MIDUKI出てたよね」


「うん、可愛すぎでしょ!演技も上手だし」



隣の席で女の子たちの声を聞きながらほくそ笑む私。


「美月、顔が怖いよ...」


「え、萌誰に言って...ああっ」


「やり取り聞こえてるから」


早田君、いい加減に私の存在に気づいてください。


「ごめん、影うす...」


「准!なんてこと言うの!美月は影が薄いんじゃなくて地味なんだよ!」


萌、フォローになってないです。


しかも、仮にも私の席に来てそれはないでしょ。