「春さんもい...」




「いねえよ」


春さんもいるのにって言おうとしたら阻まれた。



そういって、隣を指差した。




そこには、誰も座っていない席が一つあるだけだった。




「いつの間に...。」



「さっき、俺に文句言ってからトイレに行った。」




...そう、なの。




「じゃなくて、いきなりキスしないでよ!」



「まあ、減るもんじゃないし。」



そういう問題じゃないのっ!



もう、本当に意味わかんない。




・・・なぜか嫌じゃなかったってことは絶対に翔には言えない。