「聞かせなさいよ」


「...無理」



「このモデルの音々サマサマに逆らっていいと思ってるの?」


「でかい声でここにNENEがいまーすって叫んでいいのか?」


そんなことしたら音々が困るだろ?


でも余裕そうな表情は一つも動かなかった。


「ここ、私の知り合いのケーキ屋なのよ。今、貸切状態」



言われて周りを見渡すと誰も客がいない。


「参りました」


なんで、こんな女々しい悩み人に打ち明けなきゃいけないんだ。


しかも、音々と彩に。