「なんてな。変わってねえな」 パッと玲央の体が離れた。 はらりと自分の髪が落ちてくる。 「玲央もでしょ?」 「俺は...」 さっきの表情とか、昔から変わってない。 気が利くところも。 でも玲央の表情は曇った。 「...どうなんだろうな」 「玲央...」 「はーい、撮影始めまーす」 アシスタントさんの声が響く。 「行こう」 ねえ、...私、今一瞬だけ昔に戻りたい。 そう思った。