「大丈夫か?」



「...玲央?」



目の前で私を心配総なめで見据える玲央。



近くに転がるカメラ。



「ったく、ぼけっとしてるから」



「ありがと...」



「ほんと、ほっとけねえな」



どうしよう、心臓が早い。


「玲央、近いよ..」


「ああ、悪い」



玲央の綺麗に整った顔が離れていく。