「今度ドラマで共演するんだ」
「ドラマ...?」
「あれ?美月から聞いてると思ったんだけど」
なんなんだよ。
なんで俺には何も大切なことは言ってくれないわけ?
「美月がもしかしたら女優デビューできるかもしれないチャンスなんだ。だから旅行も早く帰ってスタジオに向かったんだよ」
「...女優?」
あいつが名の知れたモデルということは分かっていた。
確かに雑誌の中でのショット数もどのモデルよりも多い。
音々も結構だと思うけどそれ以上にあいつの人気が高いことは知っていた。
だけど...女優?
「モデルから女優に選抜されてその道を目指すことができることは知ってるよね?」
「ああ」
「俺もそのうちの一人。俳優を目指していくつもりでいる」
凛とした声がまわりに響く。



