「俺に何も言わずに旅行帰ったのは誰だっけ」
「...それはっ」
もう、いやだ。
時間を戻してほしい。
旅行中の私たちって数日で壊れちゃうようなものだったの?
「もういい。そいつと付き合っておけば?」
「...っ、もう翔なんか知らないっ!」
気が付いたら走り出していた。
なんにも本当のことは言えずに何が本当のことなのかもわからなかった。
玲音のことも、翔のことも分かんないよ。
結局私なんて自分が中心なんだ。
優しくしてくれたらそっちに心が傾くのは当たり前。
でも...付き合ってるのにそんなこと許されるわけがない。
わかってるよ。
分かってる...



