「...美月なんかあるなら俺に言えよ」 「ううん。大丈夫だよ」 玲央は優しい。 翔からの返信は来ない。 私最低だ。 玲央の優しさに甘えようとしてる。 「じゃあ、私は帰るわね。玲音美月を送ってあげなさい」 「了解っす」 茜さんは鋭い。 でも、...私はなんでこんなに情緒不安定なのか自分でも思うほど鈍感だ。 「じゃあ、送るよ」 「ありがとう」 不意につながれた手の意味。