しばらく行くとエレベーターの前に自動販売機があった。 「萌、何が好きなんだろ...」 お茶から炭酸まで品ぞろえが豊富な自動販売機が二つも並んでいる。 「私はもちろんミルク...」 「ミルクティーだろ、美月は」 心臓が止まるかと思った。 昔聞きなれたダルそうな声。 語尾と同時に息を吐くように付く言葉。 後ろを振り返った。 「久しぶり、また可愛くなったな」 「玲央...」 ドクンと心臓が鳴る。