「あれ、萌は?」



あたりを見回すとさっきまではしゃいでいた萌がいない。



「ああ、准たちならさっき移動していった」


「え、なんで」



「まあ、二人で過ごしたいんじゃないのか」


「...いいな、ラブラブで」



確かにムードもあるし、2人とも疑いもしないほどラブラブだし。



倦怠期どこ行ったって感じだもん。



少し、2人がうらやましかったりするんだ。


私はあんまり翔とラブラブしてないからさ。



「俺らもする?」



「えっ...」



「何を?」



「だからこういうことだよ」



翔の顔がだんだん近づいてくる。