「まだ、夕方だけどね、ここのホテルから見える海が綺麗なんだよ!」




そうなんです。



そうやって萌が言うから只今の時刻は4時半なんですけど私たち4人はホテルに戻りました。



「おー、待った?」



「テラス行くかー」



カウンターの女の人の視線がこちらに向けられる。



それもそのはず。


小柄でかわいい萌とそれに負けず劣らずの早田君、どこにいても目立つ翔に釣り合わない私がいるんだから。



「うん、行こう」



萌に手を引かれてテラスへの道を行く。


綺麗に磨かれたフローリングの床に萌のパンプスのヒールがカツカツ響く。



私も、...可愛くなりたいな



翔に釣り合う女の子になりたい。