「ちゃんと、大事にするから」



「...っ」




かっこよすぎるよ。



なんでそんなこと簡単に言えちゃうのかな。



「よろしくな」




「うん!」




差し出された手。



今なら何にも迷わずに掴むことができた。



音々、ちゃんと翔のこと大切にするね。


思いの強さなんて比べるものじゃないけど、音々がどんだけ翔のこと好きだったかは伝わった。



だから...ちゃんと悲しませたりしないようにするから。