俺様と闘う私『一部・完』

 これを……



 と言われたのは桃味のヨーグルトだった。


 ちょっと意外だな~と思っていたら



 「食後のデザートです」



 優しいお父さんみたいな笑顔をまた向けられた。



 私、この人結構好きだな。


 
 豪勢なマンションなだけに、配達するのに緊張していたけれど、コンシェルジュさんの対応に幸先良く感じつつ、聞いていた渡辺さんのルームナンバーを押してエントランスの自動ドアを開けてもらった。


 ……ふふっ、ほんとに喜んでくれてる。


 音声マイク越しにも明らかに喜んだ様子の渡辺婦人の声が聞こえたので、来た甲斐があったな、と私も喜ばずにはいられなかった。


 軽い足取りでエレベータに乗り込み、向かった先は20階。


 少し長く感じるエレベータで過ごす時間が、少しばかり私にまた緊張感を与える。



 『20階です』



 アナウンスが流れ静かに到着したそこには、部屋が2つ並んでいた。