「すみません」
一言断りを入れて受け取ると、見た目以上に上質な肌触りに感激しつつも、寒さに慌てて顔を拭かせてもらう。
「タオルくらい気にしないでいいから。しかし、なんか顔赤くないかい?」
「え、そうですか?」
「普通ならいいけど……風邪ひいたりしないようにね」
そう言って、にっこりと微笑んで私を送り出してくれた。
そしていつものように部屋番号を押して呼び出すと、無言で自動ドアが開いた。
エレベーターが上昇する中、借りたタオルで顔と体をもう一度サッと拭いて、髪の毛を握り込みながら乾かす。
一息吸って、志貴の家の玄関を抵抗もなく開いて入ると、志貴は玄関には居なかった。
―――志貴が時間通りにいるわけない、か。
昨日たまたまいたせいか、少しだけ期待していたみたいだ。
なぜだか一瞬、居ないことを寂しく思いつつ……玄関に立っているとヤケにふらつきを感じ始めた。
あれ……?
不安定だなと思いつつ立っていると、どうやらそれは、すでに立っている「つもり」だったらしい。
一言断りを入れて受け取ると、見た目以上に上質な肌触りに感激しつつも、寒さに慌てて顔を拭かせてもらう。
「タオルくらい気にしないでいいから。しかし、なんか顔赤くないかい?」
「え、そうですか?」
「普通ならいいけど……風邪ひいたりしないようにね」
そう言って、にっこりと微笑んで私を送り出してくれた。
そしていつものように部屋番号を押して呼び出すと、無言で自動ドアが開いた。
エレベーターが上昇する中、借りたタオルで顔と体をもう一度サッと拭いて、髪の毛を握り込みながら乾かす。
一息吸って、志貴の家の玄関を抵抗もなく開いて入ると、志貴は玄関には居なかった。
―――志貴が時間通りにいるわけない、か。
昨日たまたまいたせいか、少しだけ期待していたみたいだ。
なぜだか一瞬、居ないことを寂しく思いつつ……玄関に立っているとヤケにふらつきを感じ始めた。
あれ……?
不安定だなと思いつつ立っていると、どうやらそれは、すでに立っている「つもり」だったらしい。

