俺様と闘う私『一部・完』

 は………?



 今、こやつは何と言ったのデスカ?



 私の耳がおかしくなったのか、それとも奴がおかしいのか。



 いや―――もちろん後者に違いない!


 けど、だけど!!



 「買う……?」



 質問せずにはいられなかった。


 それぐらいに意味不明だったから。


 そうしたらコイツ馬鹿かって見下した感じで、はぁーとため息をついてから奴は話し始めた。



 「土日も含んで働く分、別途出す。お前はただ毎日配達に来る。それだけだ。どうだコレで」



 コレと言いながら、奴は手のひらをパッと私の眼前に開いた。



 「ぱー? 違うか。え、何? 5? ご、ひゃくえん……?」



 毎日の配達代金が500円ってこと?


 てことはひと月30日として、一万五千円か……


 

 正直、土日まで拘束されるのは嫌だけど……ちょっとでもお金は欲しい。



 働く時間が伸ばせない分、ありがたい申し出だ。



 瞬間的に、私なりの計算をして真面目に悩んでいた。




 しかし……




 「馬鹿か」




 またしても馬鹿と言われた。