俺様と闘う私『一部・完』

 ―――もういい。

 コイツから買ってもらわなくてもいい!


 私はなぜか、ハァッ、ハァッ……と肩で息をつきながら、奴を睨みつけた。




 けど、奴には利かなかった。



 「無償で……なんて言ってないだろ? よく聞けよ」



 ニヤリと笑んで、彼は嫌みたらしく言った。



 …もう、嫌ーー。


 こいつ超嫌いっ。


 私は泣き叫びたくなるのを押さえて、そのまま睨み続けた。



 「お前、名前は」

 「は?」

 「な、ま、え」



 ―――ムカつく。


 言い方すべてがムカつく。



 と思いながらも、これで答えないとごちゃごちゃ言われそうだからさっさと言おう。


 私は、数分のうちにかなり大人になった。



 
 「御堂、だけど」
 

 「見りゃ分かんだろ。馬鹿にしてんなよ」



 言いながら胸元の名札を指さしてきた。


 確かに……



 「ってことは……下?」

 「そうに決まってんだろ」

 「人に聞く前に自分から言えば?」

 「あ?」



 上から凄まれた。