俺様と闘う私『一部・完』

 今。


 今分かった。


 
 奴は私に殺意を抱かせるのが得意なのだ。



 そして、そうやって私をキレさせるのが楽しいのだ。



 ―――つまりはMだ!

 ―――そうに違いない!!



 なんてあらぬ方向性に結論づけたものの……



 今の質問って、何?


 私のこと、どういう人間と思ってらっしゃる?



 完璧に切れた、理香のブチ切れ線5本。


 そして完全にフリーズした体。



 その間約5秒。



 すると、目の前から反対の手が伸びてきて



 グイ



 私の顎を掴んで、顔を上げさせられた。



 どうやら、渡した商品はどっかに置いたらしい。



 ―――って、それはどうでもいいんだけどっ!



 なんなのこの体勢はっっ!?



 私は思い切り顔を振って



 「離して!」



 涙交じりに訴えた。



 だけど奴は



 「クッ、質問に答えろ」


 口端を上げながら、私をあの眼で覗き込むように見てくる。