俺様と闘う私『一部・完』

 悔しい……


 私、乱されてばっかりで。


 悔しいほどに、なぜか奴に真面目に付き合ってしまう。


 ―――なんで?



 私の悔しさとは裏腹に、私が取りだした商品をそっと見て手にする奴。


 ジッと見てなぜか顔を緩ませた。



 そして



 「いくらだ」

 「95円、です」

 「ん」



 どうやら右手に握りこんでいたらしい100円玉をすっと出された。


 ウエストポーチを開いてお金をしまって、5円玉を取り出して差し出した。



 「おつり、です」

 「ん」



 開かれた指の長い手のひら。


 その上に5円を置こうとしたその時―――



 ギュッ



 お金と共になぜか私の手はスッポリ握りこまれていた。



 ……は?




 これは、ドウイウコトデスカ?



 明らかに困惑した表情を浮かべて奴を見ると




 「お前、彼氏いないだろ」



 奴は今日、最高の暴言を吐いた。