俺様と闘う私『一部・完』

 するとその指していた指が私の眼前に持ってこられて


 ムギュッ



 鼻を思いきり摘ままれた。




 「っ―――ったぁぁああっっ!!」



 ジンジンする鼻を擦りながら涙目で奴を睨み付けると、



 「ぼおっとしてんなよ」



 ニヤニヤしながら奴は私を笑ってみていた。



 きーーーっっい!!!


 む、ムカつくーーー!!!




 ―――イライラ、イライラ



 私のイライラは頂点に達しかけていた。


 けれど商品を買うといっている以上、商品をお見せしなければならない。


 私は今仕事中なのだ。


 それくらいの分別は僅かながらに残っていた。




 「どれがいいですか」




 と言っても、まるでカタコトを話す外人のように私はぶっきらぼうにそう言ってバッグを開いただけなんだけど。



 もちろん奴はそんな私の態度に、軟化するわけもない。



 「俺に分かるわけがないだろうが」



 と、きた。



 ―――ハイ、おっしゃるとおりで。



 あなた様に、商品を見せただけの私が悪うございましたーぁっ!



 心の中で悪態? をつきながら私は奴を睨んで



 「……どういったものをご所望ですか」




 丁寧に聞いてやった。