俺様と闘う私『一部・完』

 ……ねぇ、キレていいですよね?

 そう思いますよね?

 どうです、この態度?

 無駄にドキリとした私を返せ!!



 私は握り混んだ拳をプルプルさせながら、完全に怒りの表情で奴を心から睨み付けた。


 キレてる糸は4本と半分。


 最後の千切れかかった糸を、ギリギリで繋ぎ止めている状態だ。


 私の中で5本が切れたらアウト。


 それがマイルール。



 「すいませんねぇ、こういう顔で」

 「あぁ、そういう顔なのか。残念だな」



 クックッ




 わ、笑ってやがるー!!!!


 もう、マジでムカつく!!



 というか、何で私にこんなにつっかかるわけよ?


 もういいじゃないの。


 ほっといてくれればっ!



 おそらく怒りすぎた結果、涙が滲み始めた私。


 それを見てか、それとも何か思うところがあってか……ようやく奴は本題に入ってくれた。



 「買ってやる。どれがいいんだ?」

 「はっ?」

 「売ってんだろ、ソレ」



 指し示す指先は私の持つコンパクトな商品の詰まったバッグ。



 え?

 買うの?

 ってか、飲むの?


 コイツが??



 客対応とは思えない言葉で聞き返した私は、ソレ、といわれた後もポカンとしたまま奴を見つめた。