「なんで!? どうしてなの!?」
ありきたりで陳腐な言葉ばかりを羅列して、おばあちゃんをバシバシと叩きそうになる拳をシーツを握りしめることで我慢して。
私は、わけも分からないくらい泣き叫んだ。
そんな私に触れることなく、ただ部外者然として佇む志貴。
私がその存在を完全に忘れていたくらい、私の視界にも、思考からも志貴は消えてくれていた。
時間の感覚が薄れて、もう涙が流れることはないんじゃないかってくらい時間が経過したころ―――
「失礼します」
と言いながら、スーツ姿の男の人が2人現れた。
全く思考が回らない私と母は、何事かと濡れた瞳を拭うことなく見つめる。
すると向こうから
「××署の者ですが……」
自己紹介しながら年上の人が名刺を差し出し、警察手帳をパカッと開いて見せてくれた。
なぜ、警察が……?
と思ったのは一瞬のことで。
おばあちゃんは車に轢かれたんだって事実を思い出した。
差し出されたままの名刺をぼんやり見つめたまま受け取りもしない母に代わり、私が手に取る。
長たらしい所属部署が書かれているけれど、私には理解できないのでとりあえず警察官だという認識だけ持つことにした。
そして口を開きかけたその時。

