志貴のその気持ちを感じたとった瞬間、なぜだかしっかりしなきゃって思えて……ふわふわして熱を持った頭がスッと冷えた。
「わ、たしの、おばあ、ちゃん。車にひかれたって。それで、病院に」
「どこ?」
「中央、市民」
「――分かった。おい、大雅」
聞くだけ聞いて、志貴は立ち上がると大雅さんを呼んだ。
「はぁい?」
「行ってくる」
「……了解」
それだけの会話を成立させると、大雅さんは素早く室内にある電話をとってどこかに電話をかけた。
「理香、出るぞ」
「あっ、はい」
志貴がスッと手を差し出してくれた。
その手を見つめてどうしようか? と思案していたら、私の右腕を掴んで引き上げられた。
―――うっ、なんか、恥ずかしい。
そう思ったけれど、今はその強引さがなぜか心地よかった。
おばあちゃん
……どうか、無事で……
心の中で祈りながら、いつの間にか私の手を握って歩きはじめる志貴について静かに歩を進めた。
私は、繋がるその手を強く握りしめた。
「わ、たしの、おばあ、ちゃん。車にひかれたって。それで、病院に」
「どこ?」
「中央、市民」
「――分かった。おい、大雅」
聞くだけ聞いて、志貴は立ち上がると大雅さんを呼んだ。
「はぁい?」
「行ってくる」
「……了解」
それだけの会話を成立させると、大雅さんは素早く室内にある電話をとってどこかに電話をかけた。
「理香、出るぞ」
「あっ、はい」
志貴がスッと手を差し出してくれた。
その手を見つめてどうしようか? と思案していたら、私の右腕を掴んで引き上げられた。
―――うっ、なんか、恥ずかしい。
そう思ったけれど、今はその強引さがなぜか心地よかった。
おばあちゃん
……どうか、無事で……
心の中で祈りながら、いつの間にか私の手を握って歩きはじめる志貴について静かに歩を進めた。
私は、繋がるその手を強く握りしめた。

