俺様と闘う私『一部・完』

 茫然としたまま倒れ込んで起き上がらない私に



 「オイ! おい、理香!!」



 叫ぶように声をかけ、身体を揺さぶる志貴。


 その声に数秒ほどしてからようやく反応し、なんとか



 「あ……」



とだけ声を出せた。



 「理香、しっかりしろ」



 後ろから両肩を支えて、右側から私の顔を覗き込む志貴。



 その表情はいつもの俺様とは違って、私を心配しているのがありありと分かる顔だった。



 「ご、め……」



 瞳を揺らしながらもなんとか身体を支えようと片手を床に着き、志貴の手から離れて自分の力で座りなおした。



 そして顔を志貴の方へ向け、視線を合わせる。



 「どうした?」



 いつにない優しい口調に、グッと胸が詰まる。



 覗き込む瞳に志貴の心が映ってるのが分かった。



 本気で、心配してくれている……って。