俺様と闘う私『一部・完』

 「落ち着いて、聞いてね」

 「うん、聞いてる」

 「あの、ね。おばあちゃんなんだけど」

 「う、ん」



 この時点で私の喉はからからになっていた。



 こんな状態の母から言われた一言目が、おばあちゃん……



 嫌な予感が更に募る。



 「ひかれたの」

 「え……?」

 「車に」

 「……嘘!?」

 「それで、今、病院に」



 私は足の力を失ってすとんとその場にしゃがみこんだ。





 オバアチャンガ、ヒカレテ、ビョウインニ……?




 目の前が白くなる。



 「それで、今すぐ来て。場所は……」




 ふらふらと走り出してしまいそうな気持ちをなんとか押し込めて、母の告げる病院をしっかりと頭に刻み電話を切った。



 目の前が今度は暗くなってふらりと倒れそうになったところで、とすん、と私の身体を支える音が背後からした。