俺様と闘う私『一部・完』

 しかし冗談でって……そんな冗談いらんわ!! と若干怒りを大雅さんに覚えた。


 けれどそれを表に出すのは憚られて、少しだけ頬を引きつらせるに留めた。


 ……うん、十分感情が表に出てるのが分かる。


 なんかね、モヤモヤする。


 志貴を気に入ってる、とか。


 お見合いっぽい感じとか。


 全部がなんかムカって来た。



 だけどそれをストレートに表現できるほど私は大人じゃなくて。



 ただだんまりを決め込んだ。



 「つーかお前出ろ、部屋から」

 「へぇー、理香チャンとの二人の時間を邪魔されたくないから? あ、そのために勝手に会場から出ってたんだよなぁー」

 「余計なこと言ってんじゃねぇ!!」



 ―――は?


 理香ちゃんとの時間を邪魔されたくない、とか、どういうこと?


 私は疑問だらけで、頭が追いつかない。


 けれどなぜかそれらの言葉に、少し心がほわっとした。



 志貴が……私と居ることに喜びを持っていてくれるとしたならば。



 それは、ちょっと嬉しいかも。