俺様と闘う私『一部・完』

 そうだった。


 大雅さん何で来たんだっけ?


 「いやいや、お前分かってて言ってるだろ」

 「さぁな」

 「はー、嫌なヤツ」

 「今更だろ」

 「ちっとは改善しろや」

 「断る」



 全く俺様態度を崩さない志貴と、それに呆れる大雅さん。


 話す内容は意味不明で。


 けれど心を許してるって感じの会話に、なんだか私は笑いが出そうになる。


 だけど顔がニヤッとしたのを自覚したけれど、それを必死で引っ込めようと努力した。
 


 そうそう彼らは「お客様」なのだから……



 「はぁ……向こうのさ、顔も立ててやれよ。そう思って来たんじゃないのか?」



 茶化した様相を引っ込めて、本気のため息をつきながら大雅さんはそう言った。


 その声に私は何かに勘づき、キュッと笑いを引っ込めた。


 なんだろう、女の勘? だろうか。


 ―――嫌な予感がした。