俺様と闘う私『一部・完』

 その言葉と態度に、流石の大雅さんも頬を引きつらせて言った。



 「はいはい。部外者は黙ってます」

 「あぁそうしろ」



 志貴は当然だと言わんばかりの態度で返答し、なぜかそこで腕を緩めて解放してくれた。


 って、大雅さんが居る限りは離さないとか意味不明なこと言われた気がしたけど、いいのか?


 なんて一瞬過ったけれど、いい加減ドキドキに疲れすぎた私は、少しだけ心臓への負担が軽くなったことに息を吐いた。



 志貴の傍は、なぜかドキドキが止まらなくて苦しい……



 そんな私の想いをよそに、いきなり志貴は私と大雅さんの間に無理やり座り込んできた。



 いくら広いソファーとはいえ。


 この広い部屋で、どうしてこうも横並びで座らなければならないのかと首を傾げたくなる。


 けれど、もう疲れ果てていた私はその疑問すらもどうでもよくなり、柔らかな絨毯に足を投げ出してようやく肩の力を抜いてソファーに体を鎮めることが出来た。



 「用件はなんだ」



 私が寛ぎモードに入った直後。


 志貴は、ソファーに腰掛けるなり大雅さんの方を向いて、真面目そうな話を切り出した。