俺様と闘う私『一部・完』

 その様子の一部始終を見ていた大雅さん。


 ひたすら沈黙を続けていたのに


 「ぶわっはっはっはっ!! 志貴、おまっ、馬鹿すぎっっ、ぶはっっ」



 突如大笑いし始めた。


 体をよじりながら、腹痛てぇ! と言いながら笑っている。



 私はその様子にぽかんとしながら、志貴は憮然とした表情のまま見ていた。



 笑いだしたら止まらないのか、それともお酒の力なのか。



 大雅さんは笑いに笑いながら、目には涙を浮かべていた。



 勿論、短気が代名詞になりつつある志貴がそれに耐えきれるはずもなく……


 1分もしないうちに



 「黙れ大雅」



 と言ったのは、誰もが想像出来ることだ。



 そして私はというと、本日2度目に出会った笑い上戸に、もうどうでもいい気持ちでいっぱいだった。


 そんなことより、背後から私を離さない志貴の腕に戸惑いを隠せなくて、いっぱいいっぱいだった。



 笑いと苛立ちと戸惑いの三角関係が起こっているホテルの一室。



 終止符を打ってくれたのは、ようやく笑いを収めた大雅さんだった。



 「はぁ……笑ったわぁーー。おもしろかったぁーー」



 ―――いやいや!


 すっごい漫才でも見た後みたいな空気止めて下さい。



 そう思いながら若干睨みつける私。



 ……っとと、お客様のお知り合いだった。


 一応大事なポイントを思いだした私。


 パート根性を捨てるわけにはいきませんからね!