俺様と闘う私『一部・完』

 確実にそこ座ったらイイこと起こりませんよね?



 ジーッと見つめつつ固まっていたら



 「ホラホラ、早くぅー」



 すでに酔っているのか元気にテンション高く私を呼んでいる。


 そして私は……もう、何もかもに諦めを感じ、はぁーっと小さくため息をつきながらとぼとぼと歩み寄っていった。



 そして、ぽすんと小さく音を立てて大雅さんの横に座った。



 もちろん、20センチほどの距離だけはしっかり開けて。



 ――――――



 「あのーですね」



 呼ばれて隣に座ったというのに、軽く1分ほどの無言が続いていた。


 隣では依然変わらず、美味しそうにビールを飲む大雅さん。



 ―――誰か、止めてくれ!!



 と思うものの、当の志貴は現れる様子もなく渋々私は声を上げた。



 「ん? どしたの」



 ―――どしたの?


 じゃ、ありませんから!!



 言いたいのをぐっと堪え、私は膝上に置いた手を握りしめた。



 この人とはほぼ初対面な訳で。


 私はなぜ今、彼の隣に座っているんだろうか……


 考えれば考えるほどに、謎、である。