俺様と闘う私『一部・完』

 ゆっくりと鍵を外して、そろりとドアを開けるとその隙間から


 「やぁ、理香チャン」



 ニッコリと溢れんばかりの笑顔を浮かべている、大雅さんがそこにいた。


 そして、グッと扉を押して入ってくると




 「ささっ、入ろう入ろうー」




 まるで自分の家と言わんばかりの勢いで私の肩を押しながら、入っていく。


 勿論、抜かりなく入口の鍵も閉めてから。


 そしてサッサと中の冷蔵庫からビールを出すと、プシュッて音を立てながらソファーにドーンと腰掛けて



 「はぁ、ビール最高!!」



 嬉しそうに声を上げた。



 ……って、ここに勝手に人の部屋に上がってモロに寛ぐ大物が居ますけど?



 信じられない気持ちで、片頬を引きつらせながら茫然と立つ私。


 そんな私に



 「ホラ、理香チャンも座りなよ」



 ぽふぽふと大雅さんの横を叩きながら呼んできた。




 ―――座りたく、ない。