俺様と闘う私『一部・完』

 「すみません。乳酸菌飲料などの販売員をしております」



 丁寧に、引き攣りそうになる口端をなんとか収めて、且つ、笑みを湛えて回答した。



 ―――偉い、私頑張った!


 ちょっぴり自分を褒めつつも足早に立ち去ろうと決意し、失礼しますと言って去ろうとした。



 が、しかし。


 しかーしである。


 奴は爆弾第2弾を投下した。




 「あ? 見りゃ分かんだろ。そんぐらい俺でも知ってる」




 はぁぁああああん!?


 んじゃあ聞く必要ないだろうよ!?


 何しに私に声かけたわけよ?


 無視してくれたら良かったんでないの?




 私は完全に怒りを目に滲ませることになった。



 ―――いや、待て待て。


 落ち着け理香。


 ここで本ギレするのはまずい。


 これは客商売なんだから。


 切れちゃ駄目だよ私!




 再び大きく息をして自分を落ち着かせ、命名『理香のブチ切れ線』をとりあえず繋げて、2本をなんとか残した。