俺様と闘う私『一部・完』

 「食べておけって言ってたよね……」



 私は、この上なくハイクラスでオシャレな集まり、しかも弁護士さんばかり? な中に放り込まれて、本気で焦った。


 右も左も知らない人ばかりで。


 慣れないヒールに、慣れないドレス。


 いくら志貴からの仕事もとい、恩返し(もう返してるのか尽くされてるのか分からないほどお金かけられてるけど)に、私はかなり疲れを覚えていた。



 ―――しかし。



 「ま、でも楽しむしかないよね? こんなとこで食べれるなんて、めったにないもん!」



 現金な私は、少し疲れつつある足を無視して比較的空いているテーブルへと足を運んだ。



 見るとテーブルにはゴージャスな感じの食事達。



 ハッキリ言って……意味不明なものが多い。



 「な、なんだろコレ」



 黒いつぶつぶが、どう見たってリッツっぽいビスケットの上に乗ってる……


 えーーー何これ??


 食べて大丈夫系だよね??


 アレないほうが美味しく食べれると思うけど、何だろう?


 いや、まてよ?


 美味しくないものをあえて乗せるほどおかしな料理を、この一流ホテルが出すわけないよね?


 ―――って、ことは。


 この黒の粒たちが乗ることで、美味しいリッツになったって事??



 つまりつまり……