俺様と闘う私『一部・完』

 「今日は俺の相方出来るのか?」

 「相方? 私、漫才とか無理だよ?」

 「……馬鹿理香。俺が漫才すると思うのか?」

 「……いえ、しません。決して」



 また馬鹿なことを言って馬鹿と言われる。


 奴にかかれば私は1年分くらい馬鹿って言葉を1週間で聞ける。


 嫌だけど。



 「今日は、弁護士会会員の特別会みたいなもんで。一応、同伴でと決まってるんだよ」

 「はぁ……」

 「これは特別な。普段はそんな決まりはない。けど、この会は主催者の単なる趣味。で、お前が今日の俺の連れ」

 「はぁ……って、え!?」

 「てことだから、粗相すんじゃねーぞ。じゃ、俺挨拶してくるから適当に食ってろ」



 言うだけ言って、トンと私の肩を軽く押すと志貴は会場内に紛れて消えてしまった。



 「はぁーー?」



 置き去りにしてくとかあり得ないし!!



 と文句を言いたくても、志貴はすでに居ない。


 私はガクッと肩を落としため息をついた。