俺様と闘う私『一部・完』

 「おい、理香」



 固まる私に声をかけ、ふわっと志貴の手が頭に伸びてこようとしていた。


 その手に慌てた私は



 「さ、触んないでッ」



 慌てて、志貴の手を両手で押さえて止めた。


 赤くなった顔がどんどん熱を帯びて冷めないのが分かる。


 それなのに、そんな私の手を払いのけて志貴の指先が私の耳たぶに触れた。



 「ひゃぅっ」

 「お前、ビビり過ぎ」

 「……!!」



 耳に触れているのとは反対の耳元でそう囁かれ、私の体はゾクっとした。


 体が小さくビクンと震える。


 そんな私をみて志貴はクツクツと笑う。


 そして笑いながら……


 ―――ビシッ!


 デコピンが飛んできた。



 「ったぃ!!」

 「クッ。おもしれぇ。お前そんなんで大丈夫か?」

 「な、何がよっっ」



 涙が少し滲んだ瞳で睨みつけてそう言うと、志貴はようやく今日のことについて驚愕の事実を教えてくれた。