俺様と闘う私『一部・完』

 「志貴って渡辺さんだったんだ」

 「文句あるか?」

 「いやいや違うって。お隣さんも渡辺さんって知ってるでしょ? だからビックリして」



 そうそう。


 よくよく思いだしたら、志貴の家の隣は、渡辺さんご夫妻のお家。


 隣同士で同じ名字だなんて、すっごい偶然だよね!


 私はそれが個人情報だってことを頭からスコーンと抜け落ちたまま、つい口にしてしまっていた。


 なんてことに一人で気がついて、しまった!と気づいた。



 「ご、ごめん。個人情報だった。忘れて」



 客相手に無茶を言うはめになった。


 ―――はぁぁ。


 完全にやっちゃったよ。



 少し落ち込んでしまった私。


 しかしそんな私に志貴はとんでもない事実を言った。



 「あぁ? 両親だから同じ名字に決まってるだろ」

 「――――!?」