俺様と闘う私『一部・完』

 配達しだして1月ほど経ち、4回目の配達に向かった日だった。



 私が渡辺さんのうちのドアを締め、エレベータへ向かおうとしたところで彼、否、奴と出会ったのだ。



 黒地に白のストライプが入ったシングルスーツを着こなし、髪型はスッキリ整えられていて綺麗な黒髪。


 眉毛が少し太くて印象的な感じで、取り分けて男前……とは言わずとも、雰囲気がカッコいいな……とは思わせる風貌の男が居た。


 あと5歩ほどでエレベータの前――というところで奴がエレベーターから降りてきて、私の前に立っていた。


 私はこの20階で誰かと遭遇したことないせいで、一瞬戸惑った。


 けれどお隣が住んでいるから他の住人が居るのは当たり前だなと思い直し




 「おはようございます!」



 にこやかに挨拶をしたのだ。



 やっぱりこの仕事のパートさんと言えばこの笑顔! この明るい挨拶!



 この信条に違えることなく? 私は挨拶をした。



 と・こ・ろ・が。


 ところがである。