俺様と闘う私『一部・完』

 志貴とも気まずいし。


 どうしたらいいものか……とか悩んでいたら



 「理香」



 背後にいた志貴から再び声がかかった。


 そろりと振り返るとそこにはもういつもの志貴が居た。


 ……と言っても、志貴はいつもニコニコしてるわけじゃないから不機嫌そうな表情には違いないけど。


 なんて、志貴の状態を確認していたら先程の話の続きをしてくれた。



 「誰かに何か聞かれたら『みやび法律事務所の渡辺の連れ』って言え」

 「……は?」



 やたらと驚くことをさらりと言われた気がするんだけど。


 ―――えとえとー。


 ま、待てよ?


 みやび法律事務所の、渡辺?



 「ごめん。渡辺って誰?」

 「お前大丈夫か? 俺以外誰だ?」

 「ですよね……じゃあ、法律事務所ってのは?」

 「俺の職場」

 「はっ、はいぃい!?」

 「煩い」



 ビシッとデコピンを喰らった私。


 ……って、志貴ってもしかして。



 「べ、弁護士……とか!?」
 
 「まあな」