急いで制服に袖を通した。
こんな姿一秒も見ていたくない。




「やっぱり体は正直ね。櫂、良かったでしょ?結局好きとか言いながら他の女が抱ける。あんたもただの男なんだよ」




身支度を整えて茉央が俺の頬に触れて
言う。




「・・・けよ。出てけよ」




扉を開けて外に無理矢理茉央を追い出した。




「あたし別れないから」





茉央を追い出した後、俺は壁を思いっきり殴った。




どんな顔して佑衣ちゃんに会えばいいんだよ?




大好きなんてもう伝えられない。
もう会えない。




本当にさよならだ。




何も考えず誘いに乗ってあいつ
めちゃくちゃにして。



俺は結局佑衣ちゃんを裏切った。