「翔」

「…そんなに恥ずかしいなら、

オレの肩に、顔を埋めてろ」


「・・・///」

・・・

【冬美side】
結局、

お姫様抱っこのまま、

下まで降り、

数はごく少数だったが、

社員にバッチリこの光景を見られ、

私は必死に顔を隠し・・・

車に乗り込んだ。

・・・

翌日、

社内中の噂になるのは必至。

明日、仕事に来たくない衝動に駆られながら、

翔宅へと帰っていった。

・・・

家に帰っても、

お姫様抱っこを止めない翔。

・・・あの、

幸子さんの顔が、赤くなってますが。

・・・

「翔様、食事の用意はいかがなさいますか?」

「ああ、しておいてくれ。それが出来たら、

もう休んでもらっていいよ」

「かしこまりました」