俺様社長は左手で愛を囁く

「明日も仕事だ。

さっさと寝るぞ?」


・・・

私を腕枕した翔。

翔は間もなくして眠りについた。

・・・

男の人と一緒に寝るなんて、

何年ぶりだ?

落ち着いて眠れやしない。

硬直していた私の頭を、

眠っているはずの翔が優しく撫で続ける。

その撫でる手は、

やっぱり左手で・・・

優しい手遣いに、

次第に眠気が襲った。

・・・

この男は好きじゃないけど、

この左手は、

どうしようもなく、好き・・・

翔には絶対に言わないけど・・・

・・・

目を瞑った私は・・・

夢の中も、

誰がが優しく抱きしめていてくれて、

熟睡できた気がした。