「その耳も・・・
完全に聞こえないわけじゃない。
かろうじて、人の言葉が理解できてる。
冬美の気を引くために、
全く耳の聞こえない人間だと装って、
現に、今オレの声は、
マイク、君に届いた・・・」
・・・
翔の言葉に、
マイクの体がビクッとなった。
・・・
完全には音を失ってない。
じゃあ、今までの事はすべて演技、
そうだったの、マイク?
私は悲しい目つきでマイクを見つめた。
・・・
「・・・そうだよ。
補聴器をつければ、
まだ今よりもっと、人の声を聞くことができる。
そして、
こうやって喋る事も出来る。
自分の父にも、その事は隠してた。
後継者と言う立場から逃れたかったから。
でも今は、継ぐことを決めた。
それは冬美が励ましてくれたおかげ。
僕の背中を押してくれたから。
だから、僕には冬美が必要だ」
完全に聞こえないわけじゃない。
かろうじて、人の言葉が理解できてる。
冬美の気を引くために、
全く耳の聞こえない人間だと装って、
現に、今オレの声は、
マイク、君に届いた・・・」
・・・
翔の言葉に、
マイクの体がビクッとなった。
・・・
完全には音を失ってない。
じゃあ、今までの事はすべて演技、
そうだったの、マイク?
私は悲しい目つきでマイクを見つめた。
・・・
「・・・そうだよ。
補聴器をつければ、
まだ今よりもっと、人の声を聞くことができる。
そして、
こうやって喋る事も出来る。
自分の父にも、その事は隠してた。
後継者と言う立場から逃れたかったから。
でも今は、継ぐことを決めた。
それは冬美が励ましてくれたおかげ。
僕の背中を押してくれたから。
だから、僕には冬美が必要だ」

