『バン社長、大事なお話が』

僕の言葉に、

父も翔も、僕を見つめた。

・・・

僕は息を整え、


・・・


『Mr.翔の秘書、冬美早乙女と、

結婚を前提としたお付き合いをしたいと、

思いまして・・・

向こうに帰る前に、正式な申し込みを』


・・・


僕の言葉に、

当然ながら、父も翔も驚いている。

・・・

「…マイク。

miss冬美は、翔社長の婚約者だとか。

それを知っていての発言か?」


父の言葉に、深く頷いた。

父はもちろん溜息をつく。

まさか息子が、

人様の婚約者を横取りとは・・・

きっと呆れているだろう・・・