【マイクside】

日本で仕事を覚えてる時も、

父と、翔の会社の提携に関する契約は、

どんどん進んでいく。

・・・

翔は、まさか冬美に

ボクが告白したなんて、

これっぽっちも考えていないだろう。

・・・

でも、それじゃあダメなんだ。

冬美を手に入れる為なら、

僕はなんだってする。

・・・

卑怯かもしれないけど、

僕は僕の考えで動くまでだ。

・・・

それから。

両社の本契約の為に、

翔の会社に訪れた僕と父。

・・・

すべての契約内容に目を通し、

互いにハンコを押した。

「これからよろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

しっかりと握手を交わした父と、翔。

それを確認した僕は…