小学5年生のとき、晴斗が隣に引っ越してきた。

最初は無愛想だなって思った。
私が
「はじめまして!きざきまゆです!」
って言っても
「俺、かさいはると。」
しか言わないし、

私が
「おはよう!」
って言っても
「ああ。」
しか言わないから。



正直こんなやつとは仲良くしたくないし話したくもないと思ったんだけど、親同士が仲良くなっちゃったから晴斗と仲良くせざるを得なかった。



でも、ある日の帰り道、私の髪の色が少し茶色いことで同じクラスの男子たちにからかわれた。
私は生まれたときから地毛が少し茶色いし、何度もからかわれていたので何言われても下を向いてずっと耐えていた。

その時、

「お前らみたいな真っ黒よりまゆの髪の色の方がいいと思うけど。」